- 日本のit産業について興味がある
- なぜ日本がit化に遅れてしまったのかが知りたい
- 日本とアメリカのit産業の比較を詳しく知りたい
本記事は上記の方に向けて、執筆しています。

執筆者:現在大学4年で経済学を専攻しています。個人的にit産業が気になり研究していたので、その結果を本記事では紹介させていただきます。
本記事の内容
- 日本のitの現状
- 日本がitに遅れてしまった理由
- 日本のit産業とアメリカのit産業との比較
日本it業界の現状


結論から言うと、決して良い状態ではないと言えます。
理由は、世界で戦えるソフトウェア、アプリ、ハードウェアが存在していない+数年後に待ち受ける人手不足があります。
- 世界で戦っているソフトウェア:Windows、MacOS、Liux
- 世界で戦っているアプリ:Google、Amazon、フェイスブック(インスタ)
唯一、ハードウェア業界だけ富士通、NECなどがありますが、その他のit業界では全滅と言っても過言では有りません。



また、日本のit人材が2030年には最大79万人も不足すると言われています。
このことを踏まえて、日本のit業界は決して良い状況ではないと言えるでしょう。
日本がit化に遅れてしまった理由


個人的に分析を進めてた結果、日本がitに遅れてしまった理由は下記の3つだと考えています。
- プログラミング言語が英語
- ハードウェアに投資した
- 人口が中途半端
日本のit化が遅れた理由①プログラミング言語が英語
日本のit化が遅れた理由1つ目は『プログラミング言語が英語』だからだと考えられます。
日本人がプログラミングを学ぼうとすると、『簡単な英語+プログラム』を覚える必要があります。
一方、英語圏の人達はシンプルに『プログラム』を学ぶだけでよいのです。



簡単な英語と言っても、苦手な方からするとかなりきついはずです。
実際にプログラムを書いてみると、記述する際にはあまり高度な英語は使わないのですが、プログラムをどのように記述するのか、エラーの対処法などは英語文献が読めないとかなりきついです。
というのも、世界中のプログラマーが英語で情報発信をしているので、英語でのプログラミング情報があふれています。
つまり、英語ができない=日本語の情報しか拾えないので、プログラミングを学ぶ環境としては英語圏よりも不利になってしまいます。
僕の感覚値
- 日本の情報を1とすると
- 英語の情報は30くらい
日本のit化が遅れた理由②ハードウェアに投資した
日本のit化が遅れた理由2つ目は『ハードウェアに投資した』からだと考えられます。
日本は昔からハードウェア(触れるもの)へ投資を行い、世界と勝負してきました。
結果的には、ハードウェアの戦いにApple、マイクロソフト、Google、ファーウェイ、サムスンなどの競争に負けてしまいましたが。



つまり、アプリ、ソフトウェア、ハードウェアにおいて日本が優位に立っているサービス企業がないのが2021年時点の現状です。
大きな理由としては、次に挙げている日本のit化が遅れた理由である『人口が中途半端』が原因だと個人的には考えています。
日本のit化が遅れた理由③人口が中途半端
日本のit化が遅れた理由3つ目は『人口が中途半端』だからだと考えられます。
- 日本の人口:1.2億人
- アメリカの人口:3.2億人
- インドの人口:13.6億人
- 中国の人口:13.98億人
アプリなどは多くのユーザーを集めることでお金に変わります。
具体例がSNSで有名なインスタグラムやTikTokです。
SNS企業は無料のアプリで多くのユーザーを囲い込み、その後、広告を掲載することで収益をあげる広告モデルでお金を稼いでいます。
このときに、1000万人が見ているSNS、1億人が見ているSNS、3億人が見ているSNSのどの企業が広告単価が上がると思いますか。
簡単ですね。ユーザー数を多く集めている企業です。



このように、多くのユーザーを集めて収益を上げるモデルにおいて日本は他国に比べて中途半端なのです。
また、今後はAIの活用などにおいても日本はかなり不利です。
AI:多くのユーザーの行動パターンが必要ですが、米国や中国などに比べて日本のデータ量は少ないです。
そういったこともあり、今後の大きな波であるAIの波も日本は乗ることができないと個人的には考えています。
日本のit産業とアメリカのit産業との比較


日本のit産業とアメリカのit産業との比較をまとめてみました。
- 日本のit人材
- 日本のit投資
日本のit人材
日本とアメリカではit人材の人数や仕組みが異なっています。
it人材の人数(2017年)
- 日本:100万人
- アメリカ:420万人
こんなにも差があることがわかっています。
また、大きな違いは仕組みが異なっています。
日本企業:ベンダー企業の人員:72%、ユーザー企業28%
アメリカ企業:ベンター企業の人員:35%、ユーザー企業65%
ベンダー企業とはいわゆる受託企業(=請負企業)で、ユーザー企業とは自社で開発する企業です。
このデータから言えることは、アメリカの企業は自社のサービスは自社のエンジニアで作りあげていく。一方の日本は自社サービスを外注してコストを下げる方向性と言えます。



個人的には、この点が日本のit化をかなり遅らせたと考えています。
ベンダー企業は受注した先の言うとおりのサービスを作ることに集中し、ユーザー企業は自分たちのサービスがよくなるために考え続ける
誰がどう考えたって、ユーザー企業のほうが技術的にも成長できるはずです。
日本itの闇:ベンダー企業の弊害
日本のベンダー企業の構造は凄いです。
いわゆるベンダー企業は中抜きを行っているのです。
- A企業:1億円で受注、B企業に発注
- B企業:8000万円で受注→C企業に3000万円で発注
- C企業:3000万円で受注
コロナ感染アプリなどもこの構造で作成されてしまったので、とんでもない費用で役に立たないアプリが出来上がってしまったのです。
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日本のit投資
日本のit投資もアメリカと比較するとかなり低い額になっています。
- 日本:17億ドル
- アメリカ:1300億ドル
0が2つも違うのが現状です。



良いサービスにはお金が集まり、お金が集まるところに人が集まる
このことを考えると、多くのエンジニアがアメリカや中国に行ってしまうのも納得できますよね。
我が国日本は世界競争力を失いつつある→it化できず
世界競争力の指標を作った1989年から1992年は日本は世界で1位でした。
しかし、1997年には17位に転落し、2020年には34位まで転落しています。



デジタル版2020年では日本は62位でした。対象国は63カ国
つまり、日本のit産業含むデジタル産業はここまで悲惨な状況なのです。
日本のit業界の解決策





この点は、僕が凄いエンジニアになったときに提案させていただきます。
日本がやばそうだから休学しました。
2021年4月から休学しました。この期間を使って世界中を見て回る予定でしたが、コロナの影響で、9月以降になりそうです。



この休学を使って、Webライター、プログラミング、ブロガーのお勉強をしています。






まとめ:日本it産業はこのまま静かに終わると思っています。


ここまでで『【データ有】日本がit化に遅れてしまった理由【競争力を失いつつある】』の解説をしてきました。
- 日本のit産業は割とオワコンだと考えられています。
- 日本のit産業が遅れた理由は、英語、投資、人口にあると考えています。
- 日本とアメリカのit産業を比較すると、日本のitがオワコンの意味がわかる



本記事は以上です。最後までご覧下さりありがとうございました。



